そもそもこの表示ってどれくらいがどの程度なの?
今回はそんな皆さんの疑問にお答えすべく、記事を書いていこうと思います!
この記事を書いているのは、ボート歴10年以上、今でもほぼ毎日ローイングマシンでの運動を続けている元ボート部のゆうかりです。
私がConcept2(通称エルゴ)を初めて触ったとき、正直画面表示も何もかもがめちゃくちゃ分かりにくいし、こんなの見ながら漕いで何が分かるんだ。。。という気持ちででした。
そんな私も、画面表示を理解してタイムを分析できたこともあり、ボート部時代には2000mのタイムは60秒以上自己ベストを更新し、今でも趣味としてローイングマシンに触れています。
今回はそんな経験をもとにConcept2の画面に関する疑問を解決できればと思っています。
はじめに
今回はシンプル表示で解説します
今回は、表示単位を分かりやすく解説するために画面表示はこちらの「シンプル表示」を利用します。
右側に並んでいるボタンの一番下を押すとこちらの表示になります。
大きくて見やすいですね!その場にConcept2エルゴがある方には、表示を合わせてからの閲覧をおすすめします。
基本的な表示項目
Just Rowでどの画面表示にしても表示される項目がこちらの2点。
1.経過時間
2.レート(ピッチともいう)
順番に解説します。
1.経過時間
こちらは漕いでいれば何となくわかるかと思いますが、漕ぎ始めてからの経過時間です。
基本的には画面表示を切り替えても画面上部に表示されるようになっています。
Just Row(ただ漕ぐだけ)の時は画像のように時間がカウントアップされますが、時間を決めたり距離を決めたメニューを設定した場合は、指定された数値をカウントダウンする欄に変わります。
2.レート(ピッチ)
s/mって何??は????ってなりますよね。
初見でわかりづらい項目ナンバーワンと言っても過言ではないこちらの項目。
Stroke(ストローク、漕いだ数)/Minute(ミニット、分)の略です。
つまり、1分間に何回漕ぐペースで漕いでいるか、という回転数を示しています。
「数字が大きいほど回転数が高い」ということさえ分かっていれば問題ありませんが、目安については後半に解説しています。
レートは呼び方がチームや人によって変わるため、ここでは代表的な2つをの呼び名で載せておきます。
Unitsボタン
→表示単位の変更
次に、表示単位について解説していきます。
画面左下、「Units」と書いてあるボタンを押すと表示単位が変更できます。
表示単位は全部で4つ。Unitsボタンを押すと下記の順番で切り替わります。
1.500m換算タイム
2.運動強度(watt、ワット)
3.消費エネルギー(cal、カロリー)
4.距離(m、メートル)
一つずつ解説していきます。
1.500m換算タイム
500mを何秒で漕げるペースか、という指標です。
「数字が小さいほど強く漕げている」ということになります。
漕ぎ始めからのペースの平均を表示してくれるので、
向いているメニュー:長く同じペースで漕ぐもの
向かないメニュー:インターバルなどペースが途中で変わるもの
といった感じでしょうか。
タイムの目安については後半で解説します。
2.運動強度(watt、ワット)
運動のキツさを表す指標だと思って大丈夫です。
「数字が大きいほど、強度の高い運動をしている=キツい」ということになります。
上の段は前のひと漕ぎ、下の段は漕ぎ始めてからの平均です。
医療、スポーツ科学系の実験の際に用いられることが多い単位ですね。
普段はあまり使わない単位かと思いますが、自転車エルゴメーターという医療用リハビリ機器などの運動もこの単位を使用しています。
Concept2がエルゴと呼ばれるのも、自転車エルゴメーターのローイング版ということで「ローイングエルゴメーター」を縮めたものと思われます。
3.消費エネルギー(cal、カロリー)
ダイエットが目的の方には便利でうれしい単位ですね。
上の段は1時間当たり換算の消費エネルギー、下の段は漕ぎ始めてからの消費エネルギーです。
距離をイメージするより、カロリーをイメージした方が気持ちが上がる!という方は取り入れてみることをおすすめします。
4.距離(m、メートル)
一見500m換算タイムが表示されているように見えますが、画面下部が距離表示になっていますね。
何m漕いだか分かるので、なんとなく漕いでるだけという時にもおすすめの単位表示です。
わりと汎用性の高い表示なので、この単位表示を使っている人が多いように思います。
数値の目安
単位表示については分かったけど、そもそもボートを漕ぐ動作自体が初めてだから、各項目のタイムとか数値の基準が分からない!
という方のために、下に目安をまとめておきます。
レート
~24 ジョギングくらい(10kmくらいの長距離ペース)
25~32 トレーニングランくらい(2,3kmくらいの中長距離ペース)
33~ ダッシュ(中~短距離ペース)
ちなみに種目にもよりますが、競技では2000mのレースをレート30以上で漕ぎ切るのが試合ペースです。
ボートを陸上に無理やり換算した目安なので、あくまでも参考程度にとどめてください!
まずは自分の状態を見極めるところから始めましょう。
500m換算タイム
結論、「何回か漕いでみて自分に合った目安を把握する」のが一番なのですが、
初心者は走るのと同じくらいの時間をイメージするのがちょうどいいでしょう。
具体例としては、男性 1:42.5(6’50)、女性 1:57.5(7’50)ペースで2000mを漕げることが全日本級の大会の個人出場基準のため、この指標を追いかけている学生は多いです。
ただなかなかすぐには難しいので、初心者の方は10秒足して男性 1:50(7’20)、女性 2:05(8’20) くらいを目指してみることをおすすめします!
これはあくまでも「全力で」2000mを漕いだ場合の基準なので、10代20代でもかなりきついです。
大前提、自分に合ったペースを見つけることを大切にしつつ、もっと長距離やもっと短距離にしたい場合は、やはり走るのと同じくらいの時間で考えてあげてください。
まとめ
画面の見方が分かったら、どんどん漕いでみよう!
今回は、Concept2のローイングエルゴメーターを使うときの画面の見方を解説しました。
初めて見ると混乱してしまう画面表示ですが、慣れてしまえばシンプルです。
高校生であれば全国ランキングがありますし、大人~シニアの方でも冬場に行われるマシンローイング大会があります。
今回の記事で初めて画面の見かたを理解した方も、タイムを分析しつつ記録を伸ばしてもらえると嬉しいです!
たくさん漕いで、自分のペースを掴んでくださいね!