【ガチ解説】東京オリンピックのボート競技、見どころレースはこれだ!7/29(木)

ボート競技の試合は見慣れてないけど、少しでも楽しみながら見たい!
LIVE映像全部見られるほど暇じゃないよ!おすすめレースの概要と時間だけ教えて!
7/28(水)に引き続き、7/29(木)もこのような疑問を解決する解説記事を書いていきます。
ボートの国際大会に関する情報って、日本語ではなかなか手に入りづらいですよね。
そんな皆さんのために、今回は7/29(水)の見どころレースをまとめてお伝えします!
この記事を書いているのは元ボート部のゆうかり(@eucali_sharow)です。
精一杯魂を込めて書きましたので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

9:00
女子軽量級ダブルスカル決勝B
【大石選手・冨田選手、東京五輪最終レース】

1レーン カナダ★
2レーン 日本★
3レーン スイス★
4レーン ROC
5レーン アイルランド
6レーン ベラルーシ

7/29(木)最初の注目レースは、日本代表の決勝B(順位決定戦)です。

大石綾美選手、富田千愛選手が前日の準決勝に続いて出場します。

準決勝タイムトップのスイス、前日4秒差で下したカナダと隣り合う組み合わせです。

 

順位決定戦といっても強豪ぞろいなことに変わりはありません。

準決勝では惜しくも決勝A進出を逃してしまいましたが、東京オリンピック最後のレースを悔いなく、胸を張って漕ぎ切ってもらいたいですね!

LIVE配信のリンクはこちら 7/29 8:25-日程終了まで

9:18
男子ペア決勝A
【シンコビッチ兄弟、強さを見せつけるか】

1レーン カナダ
2レーン セルビア
3レーン クロアチア★
4レーン ルーマニア★
5レーン デンマーク
6レーン スペイン

https://twitter.com/Olympics/status/1410644375693111298

 

今回の大本命がボート競技界のスーパースター、クロアチアのシンコビッチ兄弟(ストロークが兄のValent/動画左、バウが弟Martin/動画右)です。

前回大会のリオデジャネイロオリンピックでは、男子ダブルスカルで金メダルを獲得、世界記録も保持しています。

座右の銘として「苦痛は一時のこと、栄光は永遠」と話しています。
ハードなスポーツであるボート競技ですが、彼らに憧れる選手は多いのではないでしょうか。

予選/準決勝ともに圧倒的な差を見せつけているシンコビッチ兄弟にとっても、今大会はペアに種目転向して初めてのオリンピックです。

シンコビッチ兄弟は他を寄せ付けず金か?それとも2番手ルーマニアが一矢報いるのか?メダル争いまで目が離せません。

 

スカル種目と比べてバランスをとるのが難しいスウィープ種目。

中でも最も小さい艇を漕ぐペアは、パワーだけでなく繊細なコンビネーションが見どころです。

9:30
女子ペア決勝A
【世界記録更新に期待】

1レーン カナダ★
2レーン イギリス★
3レーン ギリシャ★
4レーン ニュージーランド★
5レーン ROC
6レーン スペイン

準決勝ではギリシャチーム、弱冠二十歳の2人が世界記録を6:48.70のタイムで更新

すると次の組ではニュージーランドが6:47.41とさらに続けて世界記録を更新します。

さらに、ギリシャと同組では前回大会王者のイギリスが6:49.39、カナダが6:49.46の好タイムを記録しているこの種目。

約2秒以内に4クルーが集う激戦が予想されます。

海の森ボートコースは海風の影響もあって好タイムが出やすい環境と言えそうですが、①若干荒れたコンデイションに加えて②デッドヒート、さらに③ペア特有のバランスの繊細さも合わさって何が起こるか分からない、目を離せないレースとなりそうです。

10:10
女子軽量級ダブルスカル決勝A
【1秒以内のデッドヒート】

1レーン オランダ
2レーン フランス
3レーン イギリス★
4レーン イタリア★
5レーン アメリカ★
6レーン ルーマニア

大石選手、冨田選手が決勝Bに出場している女子軽量級ダブルスカルの、決勝Aメダルセッションです。

準決勝のタイムではイギリスが6:41.99、別組でアメリカが6:41.54、イタリア6:41.26と肉薄しており、こちらもデッドヒートが予想される注目種目といえるでしょう。

軽量級種目は男女ともにダブルスカルのみとなっています。

体重制限があるためちょっと背の高い日本人と同じくらいの体格をした選手たちですが、オリンピックの決勝レースにふさわしいパワフルでダイナミックな漕ぎが見どころになるはずです。

11:10
男子シングルスカル準決勝A/B 2組
【荒川選手、日本の歴史を塗りかえるか】

1レーン ROC
2レーン ギリシャ★
3レーン ドイツ★
4レーン デンマーク
5レーン ハンガリー
6レーン 日本★

このレースでは3位以内が決勝A、4位以下は決勝B(順位決定戦)に進みます。

予選タイムでは、ギリシャのドゥスコス選手、ドイツのツァイドラー選手に次いで日本代表の荒川選手が3位につけています。

決勝進出への期待が高まりますね!

 

一般的に体格に恵まれているとは言えない日本人。

なんとか世界大会でチャンスを掴もうと、従来は軽量級選手の強化が主流でした。

そんな日本のボートの歴史を、大学からボート競技をはじめた荒川選手が塗り替えてしまうかもしれません!必見のレースです。

 

男子シングルスカルの見どころは、何といっても個人のパワーとテクニックでしょう。

ドイツのツァイドラー選手は身長203センチ、デンマークのニールセン選手は193センチと、乗っている艇が小さく見えるような体格の持ち主です。

よーいドン!で力比べをするシンプルな競技だからこそドラマがある、ボート競技の魅力が詰まった種目の一つです。

 

LIVE配信のリンクはこちら 7/29 8:25-日程終了まで

まとめ
7/29(木)は、個の力が爆発するレースに期待!

東京オリンピック5日目の7/29(木)は、1人乗りのシングルスカルと2人乗りのペア、ダブルスカルのレースが行われます。

人数が少ない分、個の力にクローズアップした見かたをしてみるとより楽しめるのではないでしょうか。

やっぱり大人数の種目の方が迫力があるよね!と思ってしまいがちですが、人数が少ないからこそ競り合いやゴール後の表情、視線、上げだしたらきりがないくらい見ごたえがあるのが小艇の魅力です。

皆さんに少しでもボートの魅力が伝わりましたらうれしいです。

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